女性にきついニッポン~ジェンダーギャップ指数~

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表しています。この指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。2020年の日本の総合スコアは0.652、順位は153か国中121位(前回は149か国中110位)でした。「共同参画」2020年3・4月号 | 内閣府男女共同参画局 (gender.go.jp)

もしかして、私って踏まれてるの?

153か国中121位が意味することは?2016年リオデジャネイロオリンピックでは、参加国・地域が206。日本のメダル数は41個で7位。その日本が、ジェンダーギャップ指数では121位。オリンピックでしたら、1回戦負け。参加できてありがとうレベルです。日本は先進国で豊かな国であるはずなのに、なぜこの数字?生真面目な日本でしたら、順位をあげるために国家的プロジェクトとか言って予算をつけて、成果をあげていきそうです。でも、このジェンダーギャップ指数については、なかなか順位があがりません。

健康分野は0.979で40位、教育は0.983で91位、経済分野は0.598で115位。そして政治分野は0.049で144位。これが日本の順位をさげるボトルネックです。女性の議員が少ない。女性の閣僚が少ない。女性の声が政策に反映されにくい。人口の半分は女性なのに、衆議院での女性国会議員比率は9.9%。政治は国民の代表が集まって政策や法律を決める場所。いわば、私たちの生活のありようを決める権限があります。そこに女性がいない、女性の声がとどきにくい、そうなるとどうなるか。

そこまで、女性が不利益を被っているような感じを持たない女性もいるかもしれません。女性であっても男性と同じように教育を受け、自由に仕事を選び、自分の好きなライフスタイルを選べる・・・ように見えます。でも、121位。

特に政治分野の144位という数字が一体何をさしているのか、今後、具体的なテーマで考えていきたいと思います。

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