男女共同参画白書令和2年版の「第4次男女共同参画基本計画における成果目標の動向」には、例えば、男性の育児休業取得率、検察官における女性の占める比率、自治会長に占める女性の割合、市町村防災会議の委員に占める女性の割合といった項目ごとに、目標値と最新値といった数字がのっています。https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/html/shisaku/ss_shiryo_5.html 女性がくいこめている分野は何か、今も男ばっかの社会はどこかが、限定的ですがわかります。もっと対象を広げて、ありとあらゆる分野での男女比をみてみたいです。男女共同参画白書は年次報告書です。今年も6月頃に公表される予定です。チェックしてみてください。

男女共同参画基本計画は5年ごとに策定されます。昨年末に第5次が閣議決定されました。この時に話題になったのは、選択的夫婦別姓の記述が、一部の議員の反対で大きく後退したことと、「202030(ニゼロニゼロサンゼロ)」目標の断念です。
202030とは、2003年に内閣府・男女共同参画推進本部が決定した「社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的位置に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする目標」のことです。2020年を越えましたが、達成できませんでした。そういえば2020年度末までに待機児童ゼロの目標も無理でした。
政府が数値目標までたてても、あっさり達成できず。そして、政治責任も問われず、その要因も詳細には分析されず、やっぱり無理よね、で終わっていくのでしょうか。
このような日本の状況の上に、新型コロナ感染症の影響で、さらに女性が過酷な状況におかれてしまっています。
5年後に第5次基本計画の達成状況が大きく改善するために、何が必要か。