2018年版ですが「ひとり親世帯」の子どもの学業成績、生活レベル、虐待等の調査結果をみてみます。
※子どものいる世帯の生活状況および保護者の就業に関する調査2018(第5回子育て世帯全国調査) https://www.jil.go.jp/institute/research/2019/documents/192.pdf

母子世帯の約1割は公営賃貸住宅: 🏢公営賃貸住宅世帯の割合は、母子世帯が10.1%、父子世帯は5.6%、ふたり親世帯は3.6%。 🏠本人または名義の持ち家の割合は、ふたり親が60.6%、父子世帯は31.5%、母子世帯15.2%
現在の暮らし向きが「大変苦しい」ひとり親世帯で2割超: 👩母子世帯が24.0%、👨父子世帯が22.2%、👩👨ふたり親世帯が8.0%
母子世帯の内部格差が拡大: 平均税込収入は、👩母子世帯が約300万円、👨父子世帯が約623万円、👩👨ふたり親世帯が約735万円。母子世帯内部格差は5.8倍。
母子世帯の半分は貧困: 貧困世帯の割合は、母子世帯で51.4%、👨父子世帯で22.9%、👩👨ふたり親世帯で5.9%。
子どもの学習塾✍の支出を「負担できない」母子世帯は3割超え: 👩母子世帯では36.6%、👨父子世帯では18.5%、👩👨ふたり親世帯では13.2%
子どもの学業成績✍は母子世帯の男子がより深刻: 子どもの学業成績が良好の割合は、👩母子世帯では13%、👨父子世帯では13.3%、👩👨ふたり親世帯では17.1%。👩母子世帯のうち「まあまあ良好」の割合は、女子中高生で40.8%、男子高校生は22.7%
子どもの不登校状況はひとり親家庭は約1割: 👩母子世帯では11.7%、👨父子世帯では10%、👩👨ふたり親世帯では4.0%
児童虐待の経験がある親の割合: 👩母子世帯が10.7%、👨父子世帯は13%、ふたり親世帯の👩母親は6.1%、👨父親は2%。
日本のひとり親家庭、特にシングルマザーの家庭は、数字からみても大変なことがはっきりでています。母子世帯の男子の学業成績がより深刻というのは、子どもの性別で差が出ることに、少々驚きました。実態にあった支援があるとよいなと思います。家庭の状況によらず、子ども達が同じスタートラインにたてるように、濃淡のある支援が必要だと思います。
わが家の状況と見比べつつ数字をみると、わが家固有ではなく一般的な傾向だったのかと、少しホッとしたり、仕方ないかと思えたり。時間をかけて軌道にのせていくしかないなと改めて思いました。