女性アスリートを守る

東京オリンピックで、ドイツの体操女子が着用したユニタード、かっこよかったです!ドイツ体操連盟は、スポーツを性の対象とすることに対する抗議声明と位置付けています。https://www.cnn.co.jp/showbiz/35174372.html 

一方、7月中旬に開催されたビーチハンドボールの欧州選手権では、ノルウェー女子代表が太ももまで覆う短いパンツで出場したところ、欧州ハンドボール連盟が規定に反しているとして、罰金、失格の警告をし、最終的に罰金が科せられました。米歌手が罰金の肩代わりを申し出る等、各界から差別的と批判を浴びた欧州連盟が、罰金を女性のための平等を支持するスポーツ財団への寄付に充てたと発表しました。https://www.bbc.com/japanese/57979795

この背景にあるアスリートの盗撮・性的画像被害は、やっと社会問題として認識されるようになりました。昨年の11月には、日本オリンピック委員会(JOC)は、スポーツ関連7団体と連名で「アスリートの盗撮、動画・写真の悪用、悪質なSNS投稿は卑劣な行為です。」という声明文を発表しました。https://www.joc.or.jp/about/savesport/

現在の法体系では取り締まることができない問題があります。問題点はこちらにわかりやすくのっています⇒「盗撮・性的画像被害からアスリートを守る~現状と課題~」シンポジウム https://media.japan-sports.or.jp/column/61

盗撮・性的画像の被害についての問題点:「盗撮」「性的画像投稿」を取り締まる法律がない。                                        ⇒⇒⇒各都道府県の条例などで対応(問題点)①各地でバラバラの規制、②罰則が軽い、行為の抑止力が弱い、③航空機内(上空)ではどの都道府県の条例を適用するかが不明 等々

アスリートの性的ハラスメント目的の撮影・SNS投稿が規制されるべき理由:                                                       ①アスリートは自身の競技のために取り組んでおり、性的に消費されることは想定外、許容していない。
②被害を受けるアスリートにとっては、一生画像などが拡散、残ることになり、深い傷を負う。
③本来の目的である競技に支障をきたす。

法務省が今年5月にとりまとめた「性犯罪に関する刑事法検討会」取りまとめ報告書https://www.moj.go.jp/content/001348762.pdf のP39にも「性的姿態の撮影行為に対する処罰規定の在り方」と論点の一つとしてのっています。この後、法制審議会に諮問され、規制の在り方について検討が加えられます。

アスリートの盗撮等を見かけた時の情報提供窓口⇒⇒①大会主催者、②本ページのフォームよりご連絡ください。https://www.joc.or.jp/about/savesport/

#盗撮は迷惑防止条例で犯罪として処罰される可能性があります
#SNS等で本人の名誉を傷つける書き込みは犯罪(名誉毀損罪)として処罰される可能性があります
#匿名による投稿であっても、法的手続により、投稿者が特定され、損害賠償請求の対象になる可能性があります

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