内閣府男女共同参画局が「コロナ下の女性への影響」のデータ eikyo.pdf (gender.go.jp) を公表しています。男女局は、コロナ下で女性がより負担増になっているとの声を受けて、「性別による影響やニーズの違いを踏まえて政策課題を把握し、今後の政策立案につなげていく」ためにコロナ下の女性への影響と課題に関する研究会 を昨年9月に設置しました。昨年の11/19には、「コロナ下の⼥性への影響と課題に関する研究会」緊急提⾔ をまとめ、12月24日にはこれに係る政府の対応状況・関連施策を整理して公表してます。https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/covid-19/siryo/pdf/5-2.pdf ※こちらのブログも⇒「コロナ禍の女性」https://kunojyo.info/258

「コロナ下の女性への影響(2021年8月)」を見てみると、【女性は「同居人ありの自殺者」の増加が大きい】との指摘が重たいです。研究会の目的に「介護や育児の負担増」に触れていたのですが、 介護、育児は家庭内のことなので、数値化するのが難しいのでしょうか。家にとどまる時間が長い現状では、家庭内のストレスや実情を数値化することがポイントになっていく気がします。
▼就業者数は、男女とも2020年4月に大幅に減少。特に女性の減少幅が大きい。(男性:39万人減、女性:70万人減)その後、男性は横ばい、女性は増加傾向にある。
▼ 2021年4月以降の女性の非正規雇用労働者数の前年同月差は増加に転じているが、2020年4月よりも前の水準には戻っていない。 ▼非労働力人口は、男女とも2020年4月に大幅に増加。特に女性の増加幅が大きい。(男性:25万人増、女性:64万人増)その後、男性は横ばい、女性は減少傾向にある。
コロナ前の状況からおおむね変化なし。 ■女性は男性に比べて非正規雇用労働者の割合が高い。
■特に「宿泊,飲食業」「生活,娯楽業」「卸売,小売業」「医療,福祉」は、女性の非正規雇用労働者の割合が高い。
●DV相談件数の推移を見ると、2020年度の相談件数は19万0,030件であり、2019年度の約1.6倍
▲性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの全国の相談件数の推移は、相談件数は前年度を上回って推移。令和2年度全体では前年度比で約1.2倍。
■女性の自殺者数は、2021年上期計では、男性は前年同期と比べて542人の増加、女性は742人の増加。 ■職業別で見ると、2021年6月は、女性は「無職者(+24人)」が前年同月差で最も増加。 ■女性は「同居人ありの自殺者」の増加が大きい。
▲2020年の妊娠届出数は87万2,227件で、前年比で4.8%減少。