東京大学総長が「理事の半数を女性に」改革を打ち出しました。2019年の入学式で上野千鶴子名誉教授が東大内のジェンダーギャップに触れた祝辞も話題になりました。

〇理事の半数を女性に――。国立大学で初めてともいわれる大胆な改革を主導したのが、2021年4月、東京大学第31代総長に就任した藤井輝夫さんだ。東大の学部入学者の女性比率は2割程度。「男性の大学」というイメージが強い同大学を、どのように変えていくのか。 〇上野千鶴子「私が東大祝辞で伝えたかったこと」https://toyokeizai.net/articles/-/283309
大学の実情は、 内閣府の「第五次男女共同参画基本計画」の第4分野「科学技術・学術における男女共同参画の推進」によると、<4D6963726F736F667420576F7264202D2082548E9F8C7689E6816988C495B6816A3230313232313135323594C581698DB68CA8817595CA8E868176816A2E646F6378> (gender.go.jp) によると、 大学の理工系の教員(講師以上)に占める女性の割合(2016 年)
理学系:8.0%
工学系:4.9%
大学の研究者の採用に占める女性の割合(2018 年)
理学系:17.2%
工学系:11.0%
農学系:18.9%
医歯薬学系:25.3%
人文科学系:37.7%
社会科学系:25.8%
大学(学部)の理工系の学生に占める女性の割合(2019 年)
理学部:27.9%
工学部:15.4%
2021年9月に内閣府が公表した「女性活躍の現状と課題」joseikatsuyaku_kadai.pdf (gender.go.jp) のP19「科学技術・学術における男女共同参画の推進に係る現状」を見ても、半数50%が遠く遠くに感じますが、10年前に比べれば確かに女性の割合はすべての分野で⤴あがっています。
P29(5)「女性登用目標達成に向けて(5)科学技術・学術分野:大学教授等」 ○教授等への女性の登用の加速
・大学や国の研究開発法人も含めた研究機関が、学長、副学長、理事や教授等の女性割合に係る目標と登用のための具体的取組を定めるよう要請
・私立大学等経常費補助金をはじめ、大学への資源配分において、学長、副学長及び教授における女性登用に対してのインセンティブ付与を検討 ⇒⇒⇒具体的な各大学での取り組みを求めています。
まず、可視化しやすい男女比から進めていく。そして、目に見えない体質が変わっていくのだと期待します。