コロナ下の女性の自殺

コロナ下で女性の自殺率が増えていることが問題視されています。その背景は?止めるための手立ては?

自殺対策白書令和3年度版が公表されました。令和3年版自殺対策白書|自殺対策|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 「第2章 自殺対策の基本的な枠組みと新型コロナウイルス感染症の感染拡大下の自殺対策の取組と分析」では、「第3節 新型コロナウイルス感染症の感染拡大下の自殺の動向」で、コロナ下の女性の自殺について検討しています。2-3.pdf (mhlw.go.jp)

◎令和2年は、女性の自殺者数が著しく増加                                  ✔自殺者総数20,907人 👨13,914人 👩6,993人 ⇒ 実数では例年どおり男性が女性を大きく上回っている。                                                ✔令和2年の自殺者数と過去5年平均の自殺者数を比較すると  👨1,053人減少 👩は347人増加

◎下半期では女性の「有職」の自殺の増加率が高くなっている。                         ◎下半期は「同居人あり」、「同居人なし」ともに、女性の増加率が男性を大きく上回っている。          ◎女性の職業別の状況について、                                    ✔「被雇用者・勤め人」が381人と大きく増加しており、次いで「学生・生徒」が140人増加している。一方で、「その他無職者」は98人、「主婦」も70人減少している。                      ✔女性の「被雇用者・勤め人」について、増減数が大きいのは、上位から、「事務員」(66人増)、その他のサービス職」(63人増)、「販売店員」(41人増)、「医療・保健従事者」(33人増)
✔増減率が高いのは、上位から、「芸能人・スポーツ選手」(800.0%増)、「金属加工」(300.0%増)、「その他の保安従事者」(212.5%増)、「遊技場等店員」(141.9%増)

◎女性の同居人の有無別の状況について、                                     ✔「同居人あり」では「20歳代」、「20歳未満」、「40歳代」の順でそれぞれ126人、110人、90人増加。                                             ✔「同居人なし」では「20歳代」、「30歳代」、「80歳以上」の順でそれぞれ96人、36人、33人増加。

◎女性の原因・動機別の状況について、                                ✔「勤務問題」が34.8%と大きく増加                                  ✔最も増減数が多いのは「職場の人間関係」で39人(45.7%)の増加                    ✔最も増減率が高いのは「職場環境の変化」で24人(98.3%)の増加

◎女性の原因・動機別・同居人の有無別の状況について、                        ✔最も増減数が多いのは「同居人あり」では「男女問題」が59人(36.9%)、「勤務問題」も55人(37.9%)の増加                                               ✔「同居人なし」においては「その他」が43人(31.9%)の増加

自殺対策としてはまずは相談につなげること。白書でもSNS相談体制の拡充についても書かれてます。2-2.pdf (mhlw.go.jp) 

自殺を止めるための政策をたてるには、なぜ絶望したのか。政治がどのように介入すれば防ぐことができたのかです。客観的な分類わけだけでは推測できることは限られています。経済的事情なのか、心の問題なのか。周りにいた方や接点をもっていた方からヒアリングをして、細かく事情を精査できないものかと思います。

参考:自殺実態白書|自殺対策支援センターライフリンク (lifelink.or.jp)

相談窓口(厚生労働省HP)はこちら ⇒ 000787909.pdf (mhlw.go.jp)                                                                                                

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