米初の女性国務長官

アメリカで女性初の国務長官を務めたオルブライトさんが23日に亡くなりました。個人的には2000年のキム・ジョンイル総書記との会談のイメージが強いです。どのような人物だったのでしょうか。

《難民の経験を持つ》
1937年に旧チェコスロヴァキアのプラハで生まれ
1939年にナチス・ドイツに占領され、国外に避難
1948年に難民としてアメリカに移住
1957年にアメリカ国籍を取得

《武力も辞さない人道派》
1978年~1981年 レジンスキー大統領補佐官(安全保障政策担当)のスタッフとして勤務
1993年 クリントン政権(1期目)国連大使
1997年 クリントン政権(2期目)女性初の国務長官に就任
NATO(北大西洋条約機構)の東欧拡大推進に取り組む
1999年 コソボ紛争では「人道危機を回避するため」として、NATO軍による軍事介入推進
2000年 アメリカの現職閣僚として初めて北朝鮮を訪問 

アメリカの国連大使も務めたオルブライト氏のために、国連安全保障理事会の会合で23日、各国の大使らが1分間の黙とうをささげる場面がありました。今月の議長を務めるUAE=アラブ首長国連邦のヌサイベ国連大使は、自身がUAEで初めての女性大使であることに触れたうえで「オルブライト氏は女性大使のために非公式のグループを作り、それは国連にとって重要なステップになった。多くの女性大使がオルブライト氏に感謝している。いつの日か、大使の半数が女性になる日がくるかもしれない」と述べ、功績をたたえました。

オルブライト元国務長官 死去 女性として初の国務長官 | NHK | おくやみ

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